72を切りたい!ゴルフを愛するアマチュア中年オヤジの「ゴルフ本」レビュー

~ゴルフレッスン本の感想、ゴルフあれこれ、その他いろいろ。気の向くままに~

スクールについて

スクール

 ゴルフを始めたときに、ゴルフスクールに通うか、それともレッスン本などを頼りに一人で練習場通いをするか、どちらを選ばれますか?
 私はゴルフを始めたのが34歳と比較的遅かったこともあり、最初からスクールに入りました。
 「ミズノゴルフスクール」を選んで、神宮外苑(東京都渋谷区)の練習場で開設されていた初心者向けコースに入りました。なぜ「ミズノ」だっかというと、私、高校まで野球をしていましたので、ミズノというメーカーさんに、とても良い印象を持っていたからです。バットもグラブも、小学校から高校までずっとミズノさんの製品を愛用していましたから。あ、甲子園にはまったく無縁の弱小校でしたけど・・・。
 神宮球場の隣、神宮第二球場を使用した練習場で、毎週1回、熱心に通いました。スクールの時間は1回90分で、30分が「座学」、60分が打席での練習という構成でした。神宮の練習場を選んだのは、東京の高校球児のハシクレだった私のはかない想い出に基づくセンチメンタルもありました。
 私はこのスクールがとても好きで、心から入ってよかったと思いました。先生はとても丁寧に教えてくれましたし、同じコマに通う方々ともすぐに親しくなって、とても楽しかったです。
 今思うと、毎回30分間の「座学」が、とても有意義だったと思います。ゴルフにおける大切なマナーをしっかり教わりましたし、ゴルフの理論的なところ、つまり「クラブを持たないでもできる練習」というものを、しっかり教わることができました。ゴルフにおける大切な考え方や、コースマネジメントなど、どれも有意義なお話ばかりでした。神宮外苑のクラスの生徒さんは、土地柄もあるのか「バブリー」な方々が多くて(駐車場には大きなベンツ、BMW、ポルシェなどしかなかった)、JRと地下鉄で通う一般市民の私はかなりビビりましたが、すぐに慣れました。
 60分間の打席では、最初は振り幅の小さいスイングから徐々にハーフショット、やがてフルショットと段階を踏んで教わりましたし、傾斜台を使った傾斜地からのショット、アプローチショットの打ち分けなど、座学ともリンクしたレッスンを受けることができ、とても有意義でした。
 また、実際にゴルフコースへ行って練習する「コースレッスン会」や、18ホールを通しでラウンドしながら教えてもらえる「ラウンドレッスン」、2泊3日の泊まり込みでひたすらゴルフだけをするという夏合宿(サマーキャンプ、4時起きで朝靄のかかったコースに出るんです!)など、どれも楽しい思い出ばかりです。思いがけない方々と出会い、ゴルフ仲間になれるというのも、大きな魅力だと思います。
 スクールを利用するかしないかは、それぞれの方の好みによると思いますが、私は断然「スクール派」です。もし、「これからゴルフを始めたいんだけど、どうすればいいの?」という方がいらしゃったら、私は迷わずスクールに入ることをオススメします!
 私は「ミズノゴルフスクール」を選びましたが、他にも優れたスクールはいっぱいあると思います。ご自身に合うスクールを見つけて、ぜひ活用してくださいね。スクール探しも、楽しいですよ。

 

先生のタイプ

 スクールを利用すると、当然のことながら、担当の先生(コーチ)の指導を受けることになります。今思うと、私が最初に教えていただいた先生は「M系」の方だったと思います。
 私はもともと「M系」なので、その先生の指導がフィットしたのだと思います。クルマを路面状況、走行状況に合わせて自在にシフトチェンジしながら疾走させるごとく、ゴルフクラブを自由に操るタイプの「M系」は、もともと野球をやっていた私の自然な姿と言えると思います。極端ですが、ゴルフを始めたばかりの私には、ゴルフのショットというのは、要するに「ストライクゾーン真ん中低めのワンバウンド寸前の投球をセンター前に打ち返すようなものだ」というイメージでした。そんなボールをセンター前にヒットするようなバットコントロールと同じイメージでゴルフクラブを振っていたのですね。もともと野球のバットという「長い棒」を振ることは身体が覚えていましたので、ゴルフクラブという長い棒を振ることにも、何も抵抗がなかったのです。おそらく野球経験のある方は、ゴルフはビギナーの方であっても、ゴルフクラブを振ること自体にそれほど抵抗はないでしょうし、実際、ある意味「テキトー」な感じでクラブを振っても、それなりにボールはよく飛んでいくと思います(実は、これが大きな「トラップ」なんですが・・・)。
 だから私は、ゴルフを始めてわずか数ラウンドで「100切り」ができて、それから間もなく「90」が出るようになったのだと思います。
 その後、私は「A系」へとモデルチェンジを図ることになり、右往左往する日々を送ることになるのですが、それについての詳細はまた改めて述べさせていただきます(笑)

 何が言いたいのかといえば、優れた先生、コーチにも「M系」の方と「A系」の方がいらっしゃるということです。当たり前ですが、M系の先生はM系のスイングを、A系の先生はA系のスイングを教えます。単純にいえば、M系の先生はA系の生徒さんにもM系を指導しますし、その逆もまた然りです。
 ただ、M系でいきたいのにA系を教えられている、またその逆というのは、あまり良い結果を生まないように思います。
 スクールを利用されるなら、まずご自身がM系、A系のどちらなのかをご自身なりに理解されてから、その系に合う先生を探される方が、私みたいに遠回りをしないで済むと思います。
 念のために申し上げておきますが、現在A系を目指している私は、もともとM系です。だから最初にM系の先生と出会い、そのご指導を受けたことは、A系を目指す今でもすごく役に立っております。その意味では、ご自身のタイプや志向がどうあれ、優れた先生との出会いは、プラスをもたらすことはあっても、マイナスをもたらすことはないということです。