72を切りたい!ゴルフを愛するアマチュア中年オヤジの「ゴルフ本」レビュー

~ゴルフレッスン本の感想、ゴルフあれこれ、その他いろいろ。気の向くままに~

Y・E・ヤン プロ

 先週の「中日クラウンズ」では、Y・E・ヤン選手が2位に4打差で快勝。2006年シーズン以来となる勝利を飾りました。過去にはメジャー大会の1つ、「全米プロゴルフ選手権」(2009年)で勝利した、アジア勢唯一のメジャーチャンピオンの肩書が輝かしい、46歳のベテラン選手です。

 

 私は3日目、最終日とも昼間は所用があったので、テレビ録画しておいたものを深夜、缶ビール片手に観戦していました。ヤン選手の熟練の技術はもちろん見応えがありましたが、いちばん印象に残ったのは、3日目、ヤン選手がグリーン左のバンカーに入れ、そこから見事なショットでピンそばに寄せたシーンです。

 

 画面には、ショットを終えたヤン選手がバンカーから出て、ご自分でレーキを手に取って砂をならすシーンが映し出されました。

 

 そのならし方が、すごく丁寧だったのを見て、ちょっとびっくりしてしまいました。

 

 向こう側の砂をゆっくりと手前に集めて、それを丁寧に押し出して、最後にそーっと優しく仕上げると、その日まだ誰もこのバンカーに入れてないんじゃないかというくらいに、きれいに元どおりになりました。そして、ヤン選手は素早くグリーン上のプレーに移りました。

 

 プロの試合だとバンカーをならすのはキャディさんが担当しているシーンしか見たことがなかったので、「へー、プロも自分でやるんだ」などと思っていたら、解説を担当されていたPGA会長・倉本昌弘さんが、まさに私のためにと言わんばかりに、絶妙のタイミングで、

 

「けっこうプロって自分でバンカーならす人多いんですよ。キャディさんばっかりがやってるように思われてたりもしますけど、ちゃんと自分でやる人も多いんです」

 

 という旨のコメントをされて、自分の無知を恥じるとともに、素敵なシーンを見ることができて、ちょっといい気分になりました。

 

 自分でバンカーを丁寧に、優しく元どおりにして、サッとグリーン上のプレーに移るヤン選手を見て、きっと丁寧で、優しい方なんだろうなと想像してしまいました。

 

 バンカーをならすヤン選手をアップしてくださったカメラさん、その映像を選んでくださったスイッチャーさん、的確なコメントをしてくださった倉本さんのファインプレーですね(笑)

 

 プレーの間に、その選手の「ちょっと素敵な一面」が垣間見えると、応援したくもなりますし。

 

 プロのスイングやショットを真似して身につけることは到底不可能でも、優れたマナーを真似して身につけることは、私のような趣味のアマチュアゴルファーでもできることですしね。

 

 今日から5月になりました。いい季節になってきて、コースに出る回数も増えていくでしょう。

 

 いつも自分ではちゃんとマナーは守っているつもりですが、実は守れていない部分もあるかも知れませんので、ちょっと自分のマナーを再点検してみようと思いました。