72を切りたい!ゴルフを愛するアマチュア中年オヤジの「ゴルフ本」レビュー

~ゴルフレッスン本の感想、ゴルフあれこれ、その他いろいろ。気の向くままに~

女神の微笑み

 サロンパスカップ最終日は、独走で逃げ切るかに思われたイ・ジョンウン6プロが突然自ら崩れ落ちていく中、前日から静かに追い上げ、一気に優勝争いに顔を出した申ジエプロ、そして鈴木愛プロの3人による激しい争いとなりました。

 

 勝負の分かれ目は鈴木プロが申ジエプロに1打差リードで迎えた17番パー5、申ジエプロがイーグルを奪い逆転、このホール鈴木プロはパーで耐えるも、最終18番でボギー。申ジエプロはパーセーブで見事優勝、鈴木プロは単独2位、また大会を盛り上げた立役者、イ・ジョンウン6プロはボギーで単独3位という結果となりました。

 

 鈴木プロは残念でしたが、途方もない重圧の中でも、ご自身の好プレーに対してギャラリーから送られる声援にはしっかり応えつつ、見事なプレーぶりでした。あんなギリギリの状況でも、彼女には自分に送られる声援がちゃんと聞こえており、それに対しては短くともしっかり返答をするという姿を見て、礼儀正しい、素敵な人だなあと思いました。

 

 私もそのような人間でありたいと思いますが、なかなか……

 まだお若い鈴木プロに、いろいろ教えていただいている気がします。

 

 私は、今日はテレビ観戦していたのですが、終盤の白熱の優勝争いをみながら、「勝敗を分かつもの」とは、いったい何なんだろうなあ、と思っていました。

 

 このレベルの争いになると、日々の努力とか、行いとか、そういうところに差はないような気がするんですね。それでも勝敗は必ずつくわけで、それを決めるのは何なのかと思いました。

 

 プレーしている選手の方々は、勝敗という結果について、それを分かつ原因としてご自身の技術や、メンタルなどをストイックに追及されると思いますが、あれほどの高いレベルの争いになると、何か選手の方々ご自身の力では左右しきれない、何か人間の想像を超えた大きな力が、結果を左右するのかなと。よくいわれるように、「女神がほほ笑む」かそうでないか、ということなのかな、と。

 

 現PGA会長の倉本昌弘さんが、惜しくも優勝を逃した選手に対して、よく「今週は〇〇選手の週ではなかった」という表現をされます。私はこの倉本会長の表現がとても好きで、「努力にも、そして磨いてきた技術にも、何も差はない。ただ、その週の女神はたまたま微笑んで下さらなかっただけだ」ということなのだと思います。しかも女神は、誰に味方しようとか、誰を負けさせようとか、そんなことは考えず、ただ気まぐれに微笑みの相手を決めるのかな、と。

 

 最後まで激戦を争った鈴木プロ、イ・ジョンウン6プロも、たまたまサロンパスカップのあった今週は、「鈴木プロの週ではなかった」「イ・ジョンウン6プロの週ではなかった」ということなのだと思います。

 

 そんなことを思いました。

 

 17番の申ジエプロのイーグルからは、ゴルフは真っすぐ打っていくことがどれだけ大切であるのかを、改めて教わった気がします。1打目、2打目とも、ピンに向かって一直線を描くストレートボールで、素晴らしかったです。

 それにしても申ジエプロは、最初から上位に顔を出しトップで独走するというより、決勝ラウンドに入るといつのまにか上位に浮上してきて、最後一気にチャージして結果を出す、という勝ち方が多い気がします。私は個人的に、そんな戦い方をする申ジエプロを「サイレント・キラー」と呼んでいます(笑)

 じっと静かに身を潜めて好機をうかがい、ここぞというところで、一撃で相手を葬る感じ。いい意味で、けっこう怖いなあと(笑)

 今日の17番イーグルなど、まさにそんな一撃だったと思います。

 

 GWも終わってしまいました。次は夏休みまで、まとまったお休みのないという方も多いと思います。私も同じです。

 

 明日も元気で、いい一日になるといいですね。

 

 それでは本日はこのあたりで。

 

 おやすみなさい。