72を切りたい!ゴルフを愛するアマチュア中年オヤジの「ゴルフ本」レビュー

~ゴルフレッスン本の感想、ゴルフあれこれ、その他いろいろ。気の向くままに~

野球経験とゴルフ

 私は身長174cm、体重63kgの中年男性です。運動神経はいたって普通か、もしかしたら普通より少し下のレベルだと思います。
 

 小さい頃は小児ぜんそくがあって身体が弱かったので、それを鍛える意味もあって、小学校のときに野球を始めて、高校まで野球をやりました。身体は弱くても、さすがに高校の硬式までプレーすれば、ある程度のプレーはできるようになるものです。
 

 野球経験者は、「棒」を振り回して「球」を打つということに、身体が何の違和感も感じないのです。「棒を振り回して球を打つ」という作業は、呼吸をするのと同じくらい当然のことなんです(笑)
 

 だから、野球経験者は、ゴルフというスポーツに、ほとんど違和感がないのだと思います。「地面に置いてある球を打てばいいんでしょ?」という感じで、少しも難しいと思わずにゴルフを始めるのですね。実際、野球でも「ティー・バッティング」といって、ゴム製のティー(ゴルフのティアップより、もちろんはるかに高い、腰の少し下あたりの高さ)に乗せた(まさにティーアップした)ボールを打つという練習もありますから。
 

 そして、実際ゴルフクラブでゴルフボールを打ってみろと言われると、ほとんどの場合、打ててしまうのです。もちろん「ゴルファー」が打つような球は打てないにしても、空振りするとか、思いっきり手前をダフるとかは、たぶんないです。ミスをするとしてもせいぜいトップか、ひどくてもプッシュアウトくらいで、とにかく「ボールを飛ばせない」「ボールに当たらない」ということは、まずないと思います。

 

 私は34歳でゴルフをすることになったとき、ゴルフには熱心だった父に連れられて生まれて初めて練習場に行ったのですが、父が「とりあえず、打ってみな」と私に渡したクラブは5番アイアンでした。父が愛用していた、「カミソリ」みたいに薄いアイアンでした(ゴルフマニア化した後になって、それが「ミズノプロ TN-87」であったことを知りました)。その時は私はゴルフのことは何も知りませんから、差し出されたそのクラブを手に取って、ボールに向かって構えて、何も考えずにクラブを振ってみました。

 

 今でもよく覚えていますが、球はまっすぐに、「150」と書いてある看板あたりまで飛んでいきました。ちょっとトップ気味だったので高さは出ませんでしたが、とにもかくにも、ボールはちゃんと飛んでいきました。生まれて初めて1980年代半ばのペラペラのマッスルバックを振って150まで飛ばしたのですから、なかなかのもの?(笑)
 

 でも、野球経験者なら、おそらく誰でも同じような結果になると思うのです。テキトーに振って、テキトーに飛ばせるんですね。

 

 「ゴルフなんて簡単じゃん」と、そう思いました。おそらく、ほとんどの野球経験者は、私と同じように考えると思います。

 

 そして、少し練習してゴルフボールを打つことにある程度慣れれば、いわゆる「100切り」はすぐ達成できるでしょうし、90台前半も、けっこう早く出せるのではないでしょうか。ハッキリ言えば、90切りまでは、野球経験者なら「楽勝」と言っていいかも知れません。


 ごくごく普通の野球経験しかない私でもそうでしたから、たとえば高校なら甲子園レベル、大学なら東京六大学や関西六大学レベルまで経験した方は、あっという間に90を切り、80を切り、70台を出すと思います。

 

 しかし、甲子園や六大学レベル(まさに野球の「トップアマ」の世界)はともかく、普通の野球経験者だと、90ジャストか、あるいはギリギリ90切りを果たした89とか88あたりから、どうにもならなくなる人が多いのではないでしょうか。

 

 今の私がそうです。90を切って、そこからどうにもならないんです(笑)

 

 そこで、野球経験者は初めてゴルフに出会うことになるのかなぁ・・・